

社内FAQって、作った直後は助かるのに、気づくと誰も見なくなることがあります。
原因はだいたい2つで、探せないか古いか。
ここは仕組みで解決できます。質問の集め方から更新ルールまで、型で整えます。
目次
持ち帰れるもの
FAQの価値は、良い文章より運用で決まります。
| よくある状態 | 何が起きる? | 直すポイント |
|---|---|---|
| 質問が集まらない | 作るネタがない | 質問の“発生源”から拾う |
| 探せない | 同じ問い合わせが減らない | カテゴリとタイトルを揃える |
| 古い | 逆に混乱する | 更新ルールと担当を固定 |
考え方:FAQは「完成品」ではなく「更新され続ける台帳」です。台帳として作ると長持ちします。
質問は、探しに行くより「出る場所」から拾うのが早いです。
| 場所 | 拾える質問 | 具体例 |
|---|---|---|
| チャット(Slack/Teams) | 細かい詰まり | 「権限エラー」「申請の書き方」 |
| メール/問い合わせ | 手続き系の反復 | 「領収書の出し方」「締め日の扱い」 |
| 定例会/口頭 | 同じ説明が繰り返される所 | 「このルール、結局どっち?」 |
集め方の小技
カテゴリは増やすほど探しにくくなります。最初は5〜7個がちょうどいいです。
| カテゴリ例 | 入る質問 | 判断のコツ |
|---|---|---|
| アカウント/権限 | ログイン、権限不足 | 入れない・見れない系 |
| 申請/手続き | 稟議、申請フロー | 書類・申請の流れ |
| ツールの使い方 | 操作、設定 | どの画面で何する? |
| ルール/社内規程 | 判断基準、例外 | 「どっちが正しい?」系 |
| トラブル | エラー、止まる | 急ぎの詰まり |
タイトルの型:「〜できない:原因と対処」「〜はどっち?:判断の基準」みたいに、見ただけで中身が想像できる形が強いです。
FAQは、文章力より「項目の揃い」で読みやすくなります。おすすめの固定項目はこちら。
| 項目 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 質問(タイトル) | 困りごとをそのまま | 「申請が差し戻された時は何を見る?」 |
| 結論 | 先に言い切る | 「差し戻し理由の欄を確認し、添付不足が多い」 |
| 手順 | Step1-3で短く | Step1:理由確認→Step2:添付→Step3:再申請 |
| 注意 | 例外・落とし穴 | 締め日を跨ぐと承認が翌月になる |
| 根拠/参照 | 社内資料の場所 | 規程○章、手順書URL |
| 担当(Owner) | 更新する人 | 総務:田中 |
| 最終更新日 | 更新の証拠 | 2026/02/27 |
読み手が助かる形
結論→手順→注意、の順で揃えると、急いでる人でも迷いにくいです。
FAQが古くなるのは、誰の責任か曖昧だからです。更新ルールを軽く固定します。
| トリガー | やること | 担当 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 規程や仕様が変わった | 該当FAQを更新・日付更新 | Owner | 変更から3営業日以内 |
| 同じ質問が週に3回出た | FAQを新規作成 | Owner | 翌週まで |
| 月1の棚卸 | 古いFAQの点検・整理 | 管理者 | 30分だけ |
続く運用のコツ:月1棚卸は「全部読む」ではなく、閲覧が多い上位だけ・古い日付だけを見る形にすると続きます。
AIが得意なのは、散らばった質問ログを「型」に落とすことです。固有名詞や個人情報は入れず、構造だけ作るのが安全です。
コピペOK:質問ログ→FAQ下書き
以下の質問ログから、社内FAQの下書きを作ってください。
出力形式:質問(タイトル)/結論/手順(Step1-3)/注意/参照(必要なら)/Owner案。
条件:文章は短く。曖昧な所は「要確認」として質問を3つまで出す。
質問ログ:[ここに貼る]
| AIに頼むと速いこと | 人がやるべきこと |
|---|---|
| 重複候補の統合 | 最終的な正解(社内ルールの確定) |
| 文章の短文化・整理 | 参照先(規程や手順書)の確認 |
| カテゴリ案の提案 | Owner(責任者)の割当 |
安心の分担
AIは下書き係。人は正誤と責任の確定係。この分担にすると、FAQが早く増えて、古くなりにくいです。
| 失敗 | 起きる理由 | 直し方 |
|---|---|---|
| 答えが長文 | 背景から書く | 結論→手順→注意に戻す(Step1-3) |
| 古いまま放置 | Owner不在 | Ownerと最終更新日を必須項目に |
| 探せない | タイトルが揺れる | タイトルの型を固定(できない/どっち/手順) |
直しの優先順位:探せる(タイトル)→読める(短文化)→古くならない(更新ルール)。この順が効きます。
回答:まずは「週に3回以上出る質問」だけに絞ると現実的です。そこから増やしていく方が、問い合わせの減り方が早いです。
回答:カテゴリは正解を当てるものじゃなく「探す導線」です。迷うなら、検索されやすい言葉に寄せてOKです。