RAGとは?“社内データで回答させる”仕組みを理解
RAGは、生成AIに社内資料・ナレッジを参照させて回答精度を上げる仕組み。雑に使うと「古い情報」「間違いの混入」「機密漏えい」で逆に危険になる。本記事では、RAGの基本構造(検索→参照→回答)、できること/できないこと、導入の判断基準、失敗しない運用ポイントを初心者向けに整理。

RAGとは?“社内データで回答させる”仕組みを理解

結論:RAGは「AIに社内資料を読ませる装置」。精度と安全性を同時に上げられる

RAG(ラグ)は、ざっくり言うとこうです。

RAG=検索して、根拠を参照して、答える仕組み

  • AIが“知ってそう”で答えるのではなく
  • 社内データ(根拠)を探して
  • その根拠に基づいて回答する

だから、社内ルールや製品仕様など「正確さが必要」な場面で強いです。

なぜ必要?生成AIが苦手な「会社の固有情報」を補うため

生成AIが苦手なのは、会社ごとの固有情報です。

  • 社内規程
  • 商品・サービスの最新仕様
  • FAQ(問い合わせ履歴)
  • 議事録や過去提案書

これらは外部の一般知識ではなく、社内にしかありません。

そこでRAGを使うと、AIが社内資料を参照しながら回答できるようになります。

RAGの基本構造(初心者向けに1分で)

ステップ何が起きる?
① 検索質問に関連する社内資料を探す
② 参照見つけた文章(根拠)をAIに渡す
③ 回答根拠を材料にして回答を生成する

ポイント:AIの頭の中を賢くするというより、必要な時に資料を引っ張ってくる発想。

RAGでできること・できないこと

項目できるできない/苦手
社内FAQ規程・マニュアル参照で回答資料にないことは推測になる
業務ナレッジ手順・テンプレを提示ルールが曖昧だとブレる
検索性資料の“どこに書いてあるか”を示せる資料が散らかってると精度低下
最新情報資料を更新すれば反映される更新されないと古いまま

結論:RAGは万能ではなく、資料の質と更新で精度が決まる。

RAGが向いているケース(導入判断の基準)

  • 社内規程・手順・FAQが多い
  • 問い合わせ対応が属人化している
  • 「どこに書いてあるか分からない」が頻発
  • 新人が立ち上がるまでが遅い
  • 情報が更新されても周知が追いつかない

結論:「探す時間」を減らしたい会社ほど、RAGの費用対効果が高い。

逆に向かないケース(入れても効果が薄い)

  • 資料がほぼない/古い/散らかっている
  • そもそもルールが定まっていない
  • 情報が頻繁に変わるのに更新されない

先にやるべきこと:資料の整理と、最低限の更新ルール作り。

失敗パターン:RAGは「入れたら終わり」じゃない

RAGで事故る典型は次の3つです。

  • ① 古い資料が混ざる:更新されず誤回答が増える
  • ② 根拠が弱い:検索がズレて的外れになる
  • ③ 機密が混ざる:権限設計がないと危ない

失敗しない運用ポイント(初心者でも押さえるべき5つ)

  • ① 参照元を出す:「根拠(どの資料)」を見える化
  • ② 更新ルール:誰がいつ更新するか決める
  • ③ 権限設計:見せて良い資料だけに限定
  • ④ 資料の粒度:長すぎず短すぎず(検索しやすい)
  • ⑤ テスト質問:よくある質問で精度検証して改善

【テンプレ】RAGで回答精度を上げる“質問の型”

質問テンプレ(社内RAG向け)

目的:この質問で知りたいのは[目的]です。
前提:対象は[部署/顧客/社内]、状況は[状況]です。
条件:最新ルールを優先し、根拠(参照資料名・該当箇所)を必ず示してください。
出力:1)結論 2)根拠 3)手順 4)注意点 の順で。

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